八戸高専では、7月16日(水)に本科1学年を対象とした「知的財産権に関するセミナー」を実施しました。
自ら科学的課題を発見し解決する八戸高専の正課「自主探究」では、探究活動の一環として知財の基本知識や考え方を身につける必要があります。角田特許商標事務所(青森市)の角田世治先生(弁理士・一級知的財産管理技能士)を講師に迎え、1年生でも分かりやすく配慮した内容のスライドに沿ってセミナーが進行しました。
「他人の発明を無断で使い、利益を得る人が増えたら世界がどうなるか?」ということを身近な商品例を参考に想像させ、権利を守ることの必要性と重要性を説くことからスタートしました。その後は特許制度の仕組みへと続き、知的財産の概念・分類についての理解を深めました。商標権や著作権についても、具体例を使って学生と双方向の対話を軸に進められました。そんな中で、八戸高専の自主探究から生まれた発明(ノック式筆記具、J-GLOBAL特開2023-007853)が紹介されると、学生たちからは驚きの声が上がりました。
今後、自主探究を進める上で先行研究(技術)調査は不可欠です。また、ポスター発表会で他人の著作物や成果を引用したいとき、どのような手続きが必要か知っておくことも重要です。先月実施した校長講話(『自主探究におけるプライオリティとオリジナリティ』)とも深く関係する今回のセミナーを、学生は集中して聴講していました。
日 時 7月16日(水)14:40~16:10
場 所 講義棟3階 東亜LR
参加人数 本科1学年159名
■1学年知財セミナーの様子
■学生は真剣な表情で受講していた