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Creating My Own Path

八戸高専の女性研究者たち

佐藤 久美子(産業システム工学科 マテリアル・バイオ工学コース 准教授)産業システム工学科
マテリアル・バイオ工学コース 准教授
佐藤 久美子 Kumiko Satou

専門は高分子合成化学(Polymer Synthesis)という分野です。 現在は「ポリオキサゾリンを用いた機能性高分子材料の合成」を研究課題としています。 これはポリオキサゾリンとトリアジンチオールの両方の機能を利用できる機能性高分子材料を合成し、その構造をわずかに変更するだけで多方面の用途に活用できるようにするもので、実用化に向けての研究をすすめています。たとえば、粘土鉱物やホタテ貝殻とのハイブリッドによって、抗菌性や耐熱性をもった新規複合材料を作成することが可能です。また、青森県南では唯一八戸高専だけが持つ大型測定機器である核磁気共嗚装置を使って、県産の農産物や身近にある植物などに含まれる有機成分について、役立つ成分がないか、他の産地との違いはないか、などを分析しています。

そのほか、 地域の高等教育機関に所属する研究者として青森県総合計画審議会委員、青森県環境審議会委員、青森県むつ小川原開発審議会委員、岩手県環境影響評価技術委員会委員、八戸市環境審議会委員を担当しています。このような機会を通じて、青森県の環境を守っていく使命感を感じています。

My Career

八戸工業高等専門学校には、縁があって般企業から転職して勤務することになりました。 当時、高専は国立で、高専教員は国家公務員でしたので、長く続けられる職場という観点でお引き受けしました。

その後、研究を続け学生を指導していく中で、必要性を感じることが重なり、岩手大学大学院工学研究科フロンティア材料機能工学専攻博士後期課程に勤務の傍ら在籍することにしました。2009年に博士(工学)を取得しました。責任を果たしたようで、ほっとしました。

My Work-Life Balance

趣味はテニスと華道です。テニスは、毎日昼休みに同僚とコートで楽しむ習慣でしたが、 最近は校務が忙しくなったため、もっぱらテレビ観戦となってしまっているのが残念です。 華道は、八戸高専に勤務してから始めました。 華道部の顧問を担当することになったのがきっかけです。流派は池坊で、指導者の資格を持つまでになりました。