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Creating My Own Path

八戸高専の女性研究者たち

齋 麻子(総合科学教育科 准教授)総合科学教育科 准教授
齋 麻子 Asako Sai

日本文学と美術史学が専門分野です。「源氏物語」の絵画化作品などを研究しています。近年、北東北の伝承文学である奥浄瑠璃「+和田山由来記」の研究にも取り組んでいます。史料を解読し、今まで知られていなかったことを解明できた時、大きな喜びを感じます。古いことでも(古いからこそ!)まだまだ解明されていないことがあります。それを解明することが研究の醍醐味です。

教員としては国語を担当しています。自主探究と連動した国語表現、高専を巣立つために必要なコミュニケーションカの向上に力を入れています。放課後、学生の求めに応じて小論文ゼミも行っています。小論文を仕上げた学生が進路決定の報告に来てくれた時、やりがいを感じます。

「知的好奇心は机の上では満たされない」という思いがあります。文系ですが「現場主義」です。ですから、地域貢献も兼ね、選択科目では八戸近郊の地域資源発掘に出かけたり、留学生の授業では、公民館などで留学生たちと出前授業を行うなど、積極的に学外に出て、見聞を広げる活動をしています。

My Career

「生涯、美術に関わりたい」が私の根底にあります。美大進学を経済的理由で諦め、「美術」を応援する‘‘学芸員”をめざしました。資格取得のための進学が日本文学専攻のきっかけです。博物館・美術館の研究者である“学芸員"は狭き門でした。資格を得ても、専門性を究めなければ就けないことを知り、研究の世界に足を踏み入れました。ギャラリーでの非常勤学芸員や市史編纂の非常勤研究員などを経て、気がついたら本校の教員になっていました。研究の世界に入るにあたり、もしかしたら役立つかも…と、修士課程時代に取得した‘‘教員免許”が身を助けてくれました。学費のために始めた塾講師のアルバイトも今につながる布石になりました。

My Work-Life Balance

小2と小5の兄弟の母です。平日は彼らと満足に過ごせない分、週末や長期休暇の時に、 一緒に過ごせるようにしています。限られた時間の中で、旅行や公開講座、イベント参加など多くの経験を家族一緒に取り組む工夫をしています。

書道部顧問を始めたことをきっかけに、しばし中断していた書の道に戻りました。県立高校の書道専科の先生方と展覧会に出品しています。土曜日は、子どもたちの習い事の隙間を縫うように、踊ったり、書道に没頭したり、趣味の時間に充てています。子育てと仕事を言い訳にせず、可能な範囲で趣味の時間を持つよう心がけています。