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Creating My Own Path

八戸高専の女性研究者たち

川口 恵未(産業システム工学科マテリアル・バイオ工学コース 助教)産業システム工学科
マテリアル・バイオ工学コース 助教
川口 恵未(Satomi Kawaguchi)

① メイラード反応制御に関する研究
② 食環境中の安全評価及び機能性探索
③ 腸内フローラによる遺伝毒性評価方法の開発
④ 県産水産資源を利用した調味料の開発

以上の4つのテーマで研究をしています。
授業では主に有期化学系の教科を担当しています。

My Career

「高専教員になりたい」と思ったのは、齋先生の影響です。研究者の道に進むきっかけは中学生の時。高専を勧めてくれて、理系の進路、つまり研究者の道を教えてくれた先生がいました。私自身も、「理系の仕事に就きたい」「実験がしたい」と思っていました。

高専時代で得意だったのは生物と数学で、苦手だったのは英語でした。特に生物の授業は、今の自分の授業のベー スになっています。 生物系の話を有機化学系に絡めた講義をしています。

高専卒業後、弘前大学農学生命科学部に編入することとなるのですが、大学生活(研究生活・学業)で、一番驚いたことは、他の学生が意外に実験器具を操作できなかったことです。 器具の名称すら知らなかったんです。

編入生として苦労したことは主に英語。単位互換で、専門教科は足りているのに、英語は単位数が足りず、1·2年生の中にまじって授業を受けていました。一週間の授業の半分は英語でした。

逆に楽しかったことは、弘前大学で研究を行っていたとき、他にもやりたいテーマがある、と高専の先生に相談したところ 高専の研究室でも研究をさせてもらったことです。弘前大学と高専の二足わらじで研究をすることに、大変でしたが面白さがありました。

高専に戻ってきて役に立っていることは、設備のことを知っていることです。その点ではとても有利ですね。

後輩たちに向けて伝えたいことは、 高専生のころ、「進学にかかるお金がない」と思って、深刻に考えていましたが、実は何とかやりくりすることはできます。無いなら無いなりに何とかなる!ということが進学して分かりました。

八戸裔専物質工学科卒業後、弘前大学農学生命科学部に編入、卒業。
静岡県立大学生活健康科学研究科(現在は薬食生命化学総合科学研究科)で博士前期課程修了。
一度、 八戸高専に戻り実験助手を務めた後、富士パイオメディックス(現在はスギ生物科学研究所)に就職。
八戸高専の教員となり、 現在に至る。

My Work-Life Balance

現在家族は、 夫(同級生で核物質管理センターに勤務)、息子、 娘の4人暮らし。 子供たちは保育園通いです。

私の一日のスケジュール

私の平日のスケジュールを円グラフにしてみました。改めて見るとけっこうタイトですね。 常に動いている状態といえるでしょう。そんな中でいちばん助かるのが夫の協力です。 自分一人が頑張るのには限界があります。初めの頃は何もやってくれなかったのですが、今では家事を二人で分担しています。

私のモットーは「家族で気持ちよく、心地よく、穏やかに生きていくこと」です。やっぱり、これが一番ですね。

家族写真