本間哲雄教授と中国農業科学院、東北大学との共同研究グループによる学術論文が国際学術雑誌(Renewable Energy)に掲載されました。
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本間哲雄教授と中国農業科学院 Guo Haixin研究員、Feng Shen研究員、東北大学 Richard Lee Smith, Jr.教授との共同研究グループの学術論文が国際学術雑誌(Renewable Energy)に掲載されました。
研究グループは、これまで有効利用されずにいた松かさ(松ぼっくり)をアミノ酸と混合・粉砕、水熱処理、酸化処理を行うことで、糖類からの5-ヒドロキシメチルフルフラール(5-HMF)脱水反応の触媒として利用することを提案し、イオン液体中での85℃の反応により96.5%の5-HMF収率を得ることができました。開発された触媒はフルクトースとの吸着力が高いのに対して、5-HMFの吸着力が弱いことが触媒表面の官能基による影響であることを分光学的にも計算化学的手法からも明らかにしました。これらのバイオマスを活用する技術は、低エネルギーで持続可能な手法として、松かさを有効利用する手法として期待されます。
論文タイトル: Sustainably-derived sulfonated pinecone-based hydrochar catalyst for carbohydrate dehydration
著者:Haixin Guo, Yukiya Isoda, Tetsuo Honma, Feng Shen, Richard Lee Smith Jr
DOI: https://doi.org/10.1016/j.renene.2024.121145