本間哲雄教授と宇都宮大学佐藤剛史教授との共同研究グループの学術論文が国際学術雑誌(The Journal of Supercritical Fluids)に掲載されました。
高温・高圧な条件で行われる熱水抽出は、コーヒー生豆からのクロロゲン酸をはじめとする有用成分回収法として期待されています。本研究グループは、コーヒー生豆からの抗酸化物質の熱水抽出実験と成分分析、直接観察を行いました。また、熱水抽出による有用成分回収の挙動を表現する数学モデルの構築を行い、様々な抗酸化物質が熱水環境で分解する速度を加味することで、これらの有用成分が最も多く回収できる温度・圧力・抽出時間を見出すことが可能になりました。

論文タイトル： Effects of temperature and pressure on hydrothermal extraction kinetics of green coffee beans
著者：Takafumi Sato, Takeru Kudo, Masato Takamatsu, Tetsuo Honma, Naotsugu Itoh
DOI: https://doi.org/10.1016/j.supflu.2024.106350