10月29日、30日の二日間にわたって今年度の高専祭が行われました。感染症対策のため、保護者の入場を制限し、三年ぶりに体育館を会場として高専祭を行うことができました。これまでの高専祭とは違い、露店では食べ物の提供は出来ず、体育館の入場には事前申し込みが必要など多くの制限の中、実施をしました。
今年の高専祭は「Ring ~繋がる笑顔、紡ぐ歴史~」のテーマのもと実施されました。このテーマには、コロナ禍によって人々のつながりが薄くなっている中、高専祭を通じて輪(Ring)になって笑顔になろうという思いがあります。また、通常開催の高専祭は三年ぶりでありこれまでの高専祭を復活させ、紡いでいきたいという思いも込められています。
準備から高専祭というのであれば、今年の高専祭は四月から始まりました。四月中旬、幹部会の結成、七月上旬最初の幹部会、その後実行委員の各局への振り分けを経て、正式に高専祭実行委員会が結成されました。高専祭実施のために、幹部会と学校側で何度も会議を重ねました。
赤レンガでは、各クラスの露店やステージ企画、音楽部によるライブなどが行われました。
露店では、M5(機械システムデザインコース5年)が「チェキ」と「ストラックアウト」、M3(機械・医工学コース3年)が「M3の壁」、C3(マテリアル・バイオ工学コース3年)が「風船割ダーツ」、E3(電気情報工学コース3年)が「射的」、模擬局が「フリースロー」を行いました。各クラスが赤レンガにテントを立て、露店王になるために集客の工夫を見せていました。見事、売り上げが最も多く露店王に輝いたのはC3でした!
企画局では、赤レンガにステージを用意し、多くの企画に多くの方が参加をしていました。「叩いてかぶってじゃんけんぽん!」や「ジェスチャーゲーム」などが行われました。中でも盛り上がったのは二日目に行われたワンピース王です。高専屈指のワンピース好きが勢揃い!参加者だけでなく観客も盛り上がりました!
高専祭一日目には、ファッションショーが行われました。学生自身がデザイン・作成をし、学生がそれを着てランウェイを歩く。人によっては何年もかけてデザインしたものや友人のために制作したものなどもあります。このファッションショーを200人近くの方が見に来ました。入念なリハーサルを重ね、迎えた本番は、どれもかっこよくかわいい衣装ばかりであっという間に一時間弱という時間が過ぎました。
二日目には演劇が行われました。部員が少なく演者は全員1年生という状況の中、一人一人が自分の役を全うし、「ですすいっち」という演目を見事完成させました!
学生が最も楽しみにしている夜祭では、3,4,5年生が本会場、1,2年生が別会場でライブ中継を見るという形で開催されました。初日は、DJから始まり、コントやダンスを低学年主体で行われました。また、ミスター高専・ミス高専の候補者の発表やthe高専立候補者のアピールが行われました。歓声を出すことができずとも拍手で会場は盛り上がりました。
二日目は、ダンスやムービーが5年生主体で行われました。ダンスでは、かわいいダンスやセクシーなダンス、かっこいいダンスと手拍子で会場が一つになりました。一つ目のムービーでは有名映画と寮生活を掛け合わせた内容で場内を沸かせました。二つ目のムービーでは、E5(電気情報工学コース5年)が考え編集した動画が流されました。E(電気情報工学コース)の先生方にも出演してもらい一つの動画を完成させました。トリでは「H30連合軍」という平成30年に入学し今年卒業する5年生の軍団が考えたネタやコントで会場を笑いで包みました。
出し物の後には、ミスター高専・ミス高専、the高専の発表が行われました。ミスター高専にはZ5(環境都市・建築デザインコース5年)の豊坂さん、ミス高専にはC5(マテリアル・バイオ工学コース5年)の佐々木さん、the高専にはZ5(環境都市・建築デザインコース5年)の山上さんが選ばれました。
夜祭の後には抽選会が行われました。例年、多くの豪華景品が用意されている抽選会。今年の目玉商品は「iPad」でした。見事iPadが当たった学生さん、おめでとうございます!
今年も高専祭のフィナーレとして花火が打ち上げられました。161発の花火が約10分の間に打ち上げられました。高専祭での思い出を振り返りながら高専祭が終わる寂しさと高専祭の楽しさで満ち溢れた心で見たきれいな花火は格別でした。
今年は多くの場面で、「Ring」ができた高専祭となりました。学年やコースの垣根を超えた「友情の輪」。みんなが周りの人のためにという思いでできた「努力の輪」。ステージ企画や夜祭でできた「笑いの輪」。ダンスや花火を見ることでできた「感動の輪」。そして、一人一人が全力を尽くし全力で楽しんだことでできた「笑顔の大輪」。
高専生一人一人がルールを守り、健康に安全に楽しむことで令和四年度高専祭は大成功で幕を閉じることができました。来年度は感染症がおさまり、今年度よりも制限が緩和され、さらに学生同士や地域の方々と密に関われる高専祭になることを願っています。