八戸高専は9月30日「自主探究Day5」を実施しました。自主探究前半戦(春・夏学期)の「課題発見」については、7月30日実施のDay4で全学生が1分プレゼン形式で報告を済ませており、Day5は後半戦(秋・冬学期)「課題解決」開始のキックオフ会合の意味合いがあります。内容としては、探究活動の基本ルール、支援セミナー実施案内、進捗報告会や最終成果物提出・発表会のスケジュール確認が行われました。
例年、Day5は全低学年生を体育館に集めて実施してきましたが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、会場を分散して実施されました。もう一つ、例年と違う重要な点は、「自主探究って何だろう?」というテーマを盛り込み、自主探究に向かい合う姿勢を再確認したことです。自分の知識・技術が追いつかない実験等を無理に行う傾向が目立っていましたが、自主探究は低学年生が"背伸びして行う卒研"ではありません。成果だけを追い求める活動ではなく、失敗も含めて学生が何を身につけるかが大事なのです。このことから、「本当の失敗って何だろう?」という点まで議論が発展しました。
効果は目に見える形で現れ、自分の理解が追いつかない実験を行うよりも、自分なりの自由なアイデアで実験・解析手法を考えるよう探究計画を見直したいという学生が、Day5後に続出しました。自主探究の"原点"に立ち返った学生たちの今後の活動に期待が寄せられます。

