八戸高専は自主探究学習の前半の難関である「課題発見」についての学生相互報告会の2回目「自主探究Day2」を6月29日(月)より6月30日(火)から7月9日(木)の期間中に学年ごとに分散開催した。
当初は、例年どおり各ホームルームで少人数の対面グループ議論形式で低学年全体を同じ日に一斉開催の予定だった。しかし、今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、グループ議論を見送った。その代わりに、1人1人順番に教壇に立ち、1分プレゼン形式で進捗報告を行った。発表者と聴講者の間で情報やりとりの「双方向」確保のため、手短な質疑応答の時間も設けた。隔週で2回行うことで、クラス全員分を無事完了した。学校閉鎖遠期間中の5月に開催のDay1は、誰もがまだ不慣れな遠隔方式だったため、課題発見活動に不安を抱えたままの学生を多く残したことが問題となっていた。
そこで、Day2実施日を学年ごとにずらし「分散」させることで、高学年ファシリテーター学生と教員からの支援(質問やコメント、アドバイス)が「密」になるよう配慮された。Day2運営に関して低学年生は「受け身」ではなく、進行・時計係、プレゼン掲示係、質問係のように役割を全員が均等に分担した。質問係以外のクラスメートからも質問やコメントが積極的に行われた。各学生の進捗をクラス全員が共有することで「誰一人取り残さない」に近づくことができた。次回Day3でさらに深め、Day4で課題発見を完了する予定である。
1分プレゼンの様子
ジェスチャーを交えての質疑応答
発表内容に聞き入る学生