清川 紘樹 Kiyokawa Hiroki [ 修士 (農学)]
総合科学教育科 助教
専門分野
- 英語教育
- 生態学
- 保全生物学
写真
研究課題
- 高専における英語で英語を教えることの効果
- 都市近郊における生物種の分布要因
研究シーズ
高専における「英語で英語を教え授業」の実施状況とその効果
英語の指導方針に関する重要な議論の1つとして、「英語の授業を英語で行うべきか?」という、授業に用いられる言語に関する問いがあります。これには賛否両論がありますが、私個人としてはこの「英語の授業を英語で行うこと(以下,TETE:Teaching English Through English)」こそが日本の英語教育を大きく改善する鍵と考えています。日本のTETEに関する研究として、高校における実施状況やその効果を把握する目的で実施された調査はありますが、高専を対象とした同様の調査はありません。そこで私の研究では全国の高専において、TETEの実施と実態把握、そしてその効果や影響(学生の「英語使用の意識」や「英語能力」等の変化)の検証を目指します。
都市近郊における生物種の分布要因
生息地の分断化が急速に進む都市近辺では、生物種の分布を決める要因を把握することが容易ではありません。私はこれまでに千葉県北西部の分断景観に棲む移動能力が乏しい昆虫クツワムシを対象とし、様々なアプローチで本種の分布を決める要因を探りました。広域な個体数調査、集団の遺伝的分化の解析、行動実験等を実施することにより、ヒートアイランドが繁殖成功率の低下を介して分布を制限している可能性、現在だけではなく過去の生息地の広がりが分布を決めていること、移動分散の経路や障壁となっている環境条件などが明らかになってきました。今は、約8年間のブランクがある研究活動の再開に向け、これまでの結果を整理し発信しながらどう発展させられるか考えているところです。
その他の研究
動物の種子散布の研究に主に解析面で携わった経験があり、研究分野として関心があります。また鳥類や昆虫の分布調査とその調査記録の発信も行っています。
画像の解説
英語教育,景観生態学