菊地 康昭 Kikuchi Yasuaki [博士(工学)]
総合科学教育科 教授
専門分野
- 有機合成化学Synthetic Organic Chemistry
- 高分子化学Polymer Chemistry
- 生物有機化学Biooragnic Chemistry
写真
研究課題
- 分子認識能を有する高分子膜による有機化合物の分離
Separation of Organic Compound using by Macromolecular Membrane having Molecular Recognition Ability.
[ Keywords: Molecular Recognition, Macromolecular Membrane, Separation ] - シクロデキストリンによるガーリックオイルのパウダー化によるニンニクの廃棄部位の有効活用
Effective Utilization of Disposal Part of Garlic by Powderization of Garlic Oil with Cyclodextrin
[ Keywords: Garlic Oil, Cyclodextrin, Powderization ]
研究シーズ
- 分子認識能を有する高分子膜を利用した有用物質の回収や有害物質の除去
生体現象において分子による他の分子の識別は精密に行われており、これを分子認識という。当研究室ではレゾルシン環状四量体とその誘導体が分子認識を発現することを見出しており、これを材料化するためにポリスルホン等の高分子膜材に多孔質状態で含有させることを可能とした。これを利用することで、メチルイソボルネオールやビスフェノールAのような水道水質基準で問題となる物質の除去膜の開発や、レスベラトロールのような有用なポリフェノール等の回収について研究している。
- ガーリックオイルのパウダー化によるニンニクの廃棄部位の有効活用
ニンニクは青森県の出荷量が日本一である農産物であるが、リン片以外は廃棄物となり有効利用が重要な課題である。当研究室では、ニンニク廃棄部位からガーリックオイルを採油し、シクロデキストリンによるパウダー化による有効活用法の開発について研究している。また、ニンニクの茎には良質のセルロースが含まれているため、これをセルロースハイドロゲルとして活用する研究も行っている。
事例
- ニンニク廃棄部位からのガーリックオイルの回収
- 包接現象を利用したガーリックオイルのパウダー
- メグルミンのホルムアルデヒドに対するスカベンジャー機能について
- 水産物からの有臭物質の除去について
研究のキーワード
分子認識,分離材料,有害物質除去,ニンニク廃棄部位有効活用