菊池　秋夫 Kikuchi Akio [文学修士]

◎こんなことを勉強しています

・１４世紀（日本で言えば南北朝～室町初期）イギリスの大作家、ジェフリー・チョーサー。葡萄酒商人の子として生まれた彼は、当時の宮廷に使え、外交官・関税管理官を歴任するかたわら、イタリアルネサンスに触れイギリスに新たな文学の流れをもたらしました。ヨーロッパの片田舎だったイギリスがグローバルな歴史の変化を受け始めた時代ともいえます。 その一大傑作が『カンタベリー物語』です。イギリス版『今昔物語』と呼んでいいほど、騎士道ロマンス・動物寓話・聖者伝・笑い話など多岐にわたるジャンルを網羅した物語集です。 私の研究は、騎士道ロマンスの話を中心に、チョーサーの宮廷などの経歴を手がかりに、作品の中の政治的な意味を読み解くことです。特に最近は、モンゴル帝国の表象をテーマとしています。

・『カンタベリー物語』はイギリスの聖地カンタベリーに向かう巡礼達が語り手になっています。 　　　イギリス版の「お伊勢参り」のようなもので、１４世紀の一種の「観光旅行」でした。文学やと「旅」「観光」の関わりに関しての研究をしています。また、英語や物語等を通した地域の観光振興を研究しています。

・簡単で面白い英語の本をたくさん読む多読学習は、目を通した英語のシャワーです。この多読学習は、英語が苦手な人にもお勧めです。多読学習を通じて語彙を増やすにはどうしたらいいか？それがもう一つの課題です。