Analytical Equipment


八戸高専 マテリアル・バイオ工学コースの分析機器を紹介します

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熱分析システム

TG/DTA7300(SII) JMS-Q1050GC(日本電子株式会社)

熱重量分析(TG)および示差熱分析(DTA)を同時に行うことができます。熱重量分析で、加熱で脱離した物質の量と脱離温度を測定可能で、示差熱分析では、相転移温度など重量変化のない状態変化の温度を測定可能です。脱離気体は質量分析装置へ導入して分子量から脱離物質の化学式を求めます。

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ガスクロマトグラフ質量分析計

HP6890 / JMS-AMSUN (日本電子株式会社)

気体・液体中の成分をガス化し、その成分を同定・定量する装置である。 前段のクロマトグラフ部で混合物資料を分離し、順番に質量分析部へ導入する。 質量分析部では電子衝突によりイオン化させ、イオン化させた断片を四重極に通すことで質量/電荷比を測定する。得られた質量分析は既存のデータベースを照合し、同定に用いられます。主に河川・大気中の汚染物質の同定や、食品成分の分析、実験で合成した試料の定性・定量解析に用いられます。

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ICP発光分光分析装置

SPECTRO(ARCOS)

ICP発光分光分析装置は,溶液試料を高周波誘導結合プラズマ(ICP)炎に導入して、元素の発する光の強度から元素量を測定します。多元素を高感度(1 ppb以下)かつ高精度に定量できます。試料が溶液化されればどんな物質中の元素でも測定でき、環境水、工業排水や工業製品など多くの試料の分析も可能です。

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円二色性分散システム

J-1500CDF(日本分光株式会社)

左右円偏光の吸収差を測定し、その吸収の波長・符号・強度より、光学活性な化合物の構造解析や定量分析を行う円二色性(CD)スペクトル測定装置である。磁場中での測定より金属錯体等の電子状態に関する情報も得られるMCD測定や、蛍光における円二色性(FDCD)スペクトルの測定も可能である。

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レーザーラマン顕微鏡システム

inVia (レニショー)

試料に励起レーザー光を当て、得られるラマン散乱光を測定して試料の表面状態を測定します。レーザー光を広範囲にあて、場所・測定波長ごとに色分けし、画像として取得することで顕微鏡のような画像を取得できます。ラマン光による分析のため、可視光では見分けのつかない表面状態を識別することが可能です。

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X線回折装置

RINT-Ultima III(株式会社リガク)

試料にX線を照射し、試料中の原子から散乱されるX線の回折角や強度から試料の原子構造、存在割合を測定します。無機化合物や有機結晶、粉末、液体、アモルファス物質の同定や原子間距離や原子の配位数を決定することができます。

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蛍光X線分析装置

Supermini(株式会社リガク)

X線照射により試料中の原子の内殻軌道の電子が外に只木出され、その空位に外郭軌道から電子が遷移する。 X線照射により、試料中の電子軌道から電子がたたき出され、さらに外側の電子軌道から電子が遷移する際に発生する固有X線(蛍光X線)の波長から物質の種類を、強度から定量分析を行います。試料を破壊せずに、微量から多量まで多元素同時分析が可能です。

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超高速物性解析質量分析計

Acquity UPLC H-Class/Xevo G2-s QTof(Waters Corporation)

超高速液体クロマトグラフィーと四重極-飛行時間型質量分析計を組み合わせた機器です。分子量50 Daから4000 Da以上を分析することが可能で、タンパク質から有機分子まで幅広い物質の定性・定量が可能です。飛行時間型質量分析により小数点第四位までの精密質量を求められるため、同位体比から元素組成を決定することが可能です。 得られた分析データは主成分の分析や化合物の傾向からグループ分けを行うなどの統計解析を行って産地判別などにも用いられます。

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核磁気共鳴装置

ECX400(日本電子株式会社)

磁気モーメントを持つ元素を磁場中に置き、分子構造に由来する複数のエネルギー状態を観測する。 主にプロトン(1H)や炭素(13C)で測定が行われ、対応する原子の結合状態によってエネルギー状態が変わるため、分子構造を測定することが可能となる。 主に、有機化合物の各原子結合状態と分子全体の分子構造を分析するために用いるが、 固体試料も測定できるため、無機材料や生物試料測定も可能である。