マテリアル・バイオ工学コース専攻科1年 森田勇市朗君が日本鉄鋼協会第188回秋季講演大会にて奨励賞を受賞

令和6年9月20日

2024(令和6)年9月18日から20日にかけて、大阪大学で日本鉄鋼協会第188回秋季講演大会が開催されました。この大会では学生ポスターセッションも併催され、本セッションでマテリアル・バイオ工学コース専攻科1年の森田勇市朗君(指導教員:新井宏忠准教授)が奨励賞を受賞しました。

ポスターセッションは、学生と大学・企業・研究機関の研究者が自由に討論できる貴重な機会で、厳しくも深い議論ができます。今回の受賞を期にさらなる研究の発展が期待されます。

研究内容:凝集体の終端速度
鉄鋼製品の性能に影響を与える介在物(酸化物などの異物)が製品中に存在すると、品質が低下します。そのため、介在物を除去して溶鋼を清浄化することが重要であり、密度差を利用した浮上分離が適用されています。浮上分離の効率を左右する要因の一つである介在物の浮上速度ですが、溶鋼中では介在物が衝突・合体して凝集体を形成するため、凝集体の浮上速度を正確に見積もる必要があります。しかし、これまでの推算方法は正確性に欠け、適当な近似が用いられていました。本研究は、凝集体の終端速度を見積もる新たな相関式を提案するもので、これにより製造プロセス解析の精度が向上し、鉄鋼製品の品質改善に貢献することが見込まれます。


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