化学工学会「Chemical-Energy-Car Competition 2023」にて、住友化学賞を受賞しました

令和5年8月27日

化学工学会の「Chemical-Energy-Car Competition 2023」が2023年8月27日(日)にオンラインで開催され、マテリアル・バイオ工学コース3年 加藤 獅庵さん、大平 真斗さん、電気情報工学コース3年 細川 龍一朗さん、機械・医工学コース3年の梅澤 翔吾さんのチーム「サバの子」による自動車「八戸産!【ケムイカー】」が、最も独創的な車両に贈られる住友化学賞を受賞しました。

Chemical-Energy-Car Competitionは化学エネルギー(化学反応を利用した電池など)で走るミニチュア自動車を製作します。そして、大会時に「積載重量」と「走行距離」が指定され、チームメンバーが必要な反応物質の量や濃度を計算・調節して、指定時間内にその自動車が走行する距離の正確さを競います。

八戸高専の3年生4名からなるチームを編成し、それぞれが学んだ機械・電子回路・化学の知識が生かし、電極づくり、電気回路、プログラミング、車体制作を行いました。大会では、150gの重りと8mの走行距離が指定され、八戸高専チームは11.56mで指定距離よりも遠い結果になりました。

八戸高専の自動車は、滴定に使われる指示薬を使って、電池に使われる液体色を変化させることで化学反応の進行度を知り、これをカラーセンサーで読み取り、マイコンを搭載した電気回路を制御する仕組みであり、異分野の連携がしやすい高専ならではの仕組みであると言えます。

最後に、今回のコンテストのように、教科書・講義で得られた知識を実験で確認するだけでなく、授業で学んだ知識を応用的な課題に適用できるデザイン能力こそが、高専で学べる知識と考えています。高専教育では、このようなデザイン能力の育成を重視しており、自主探究・PBL科目・卒業研究などの授業科目を通して、すべての学生が将来、技術者・研究者として活躍するために必要な経験を積んでいます。