エコラン(省燃費競技、省エネカーレース)とは、1リットルのガソリンでどのくらいの距離を走ることができるのかを競うもので、八戸高専(八戸工業高等専門学校)自動車工学部では、1993年度からHondaエコ マイレッジ チャレンジ全国大会(1)に出場しています。ここでは、私たちが製作したマシンなどについて紹介します。
注(1) 2009年度までの大会名称はHondaエコノパワー燃費競技全国大会
八戸高専を志望している中学生の皆さん、八戸高専に入学したら自動車工学部に入りましょう。エコランってどんな競技なの?という方はエコランとはのページへ、日常の活動状況を知りたいという方は自動車工学部とはのページへ。
2024年11月
2009年度以来、16年もの長きに渡って八戸校の教習コースを走行練習場として無償で提供していただいてきた三八五オートスクール様に、2024年11月20日に本校校長から感謝状をお贈りさせていただきました。お忙しい中、贈呈式にご出席いただいた社長のS様は大変謙遜されていらっしゃいましたが、コロナ禍のため中止になった大会を除いて、13大会連続で入賞を続けてこられたのは三八五オートスクール様によるところが大きいと思っております。改めて深く感謝申し上げます。詳しくは、こちらのページで。
2024年10月
2024年10月12日、13日に「モビリティリゾートもてぎ」で開催されたHondaエコ マイレッジ チャレンジ 2024 第43回全国大会に出場しました。2年前から開発を進めていた新型車NP号X-ALをようやく完成させることができ、この年から新設されたCN(カーボンニュートラル)燃料を用いるCNグループVに出場させました。2周目から空燃比センサのエラーでフィードバック制御等が使えなくなるトラブルに見舞われたものの、何とか完走して1431km/Lで1位となりました。一方、従来型のNP号Wは、ハイオクガソリンを用いるグループVに出場させましたが、最大の目標たるチーム更新は果たせませんでした。詳しくは、全国大会ドキュメント及び主催者のページで。
八戸高専自動車工学部 成績
マシン名 | 燃費記録 |
CNグループV (CN大学・短大・高専・専門学校生クラス) |
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エントリー | 順位 | ||
NP号X | 1431.365km/L | 10台 | 1位 入賞 |
マシン名 | 燃費記録 |
グループV (大学・短大・高専・専門学校生クラス) |
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エントリー | 順位 | ||
NP号W | 1582.234km/L | 33台 | 3位 入賞 |
CNグループV(カーボンニュートラル燃料 大学・短大・高専・専門学校生クラス) 上位6チーム
順位 | チーム名 | 燃費(km/L) |
1 | 八戸高専自動車工学部NP号W | 1431.365 |
2 | 長野高専Cygnus | 1097.299 |
3 | HTEC CN-Project | 785.027 |
4 | 中日本自動車短期大学 省エネ研究会 | 673.760 |
5 | 鹿児島高専NOMOチーム | 537.883 |
6 | 長野県工科短大Z | 372.105 |
グループV(ハイオクガソリン 大学・短大・高専・専門学校生クラス) 上位6チーム
順位 | チーム名 | 燃費(km/L) |
1 | 長野高専Reginetta | 1753.044 |
2 | 金沢工業大学夢考房welt | 1586.302 |
3 | 八戸高専自動車工学部NP号W | 1582.234 |
4 | 静岡工科自動車大学校 三輪チーム | 1142.725 |
5 | 名城大学軻遇突智 | 1042.350 |
6 | 名城大学Spica | 945.703 |
1列目はドライバーと部長、2列目は現役部員、3列目はOBの皆さんと顧問。この写真に写っているのは10名ですが、12名ものOBの皆さんが駆けつけて下さいました。
2023年9月
2023年9月9日、10日に「モビリティリゾートもてぎ」で開催されたHondaエコ マイレッジ チャレンジ 2023 第42回全国大会に出場しました。前年度から開発を進めていた新型車NP号X-ALは、3月末に行ったアンダーカウルの加熱成型でかつてない程の大失敗をしてしまい、その補修が間に合わずに、従来型のNP号Wのみを出走させることになりました。そのNP号Wも、地元での走行練習では深刻な惰性走行不良や燃料消費量の悪化に見舞われ、全国大会では良くてもせいぜい1000km/L程度の記録しか出せないのではないかと思われた時期もありました。ただし、全国大会を迎えるまでにある程度の復調を果たすことができ、大会では1585km/Lとマシンのポテンシャルからすると物足りない記録に留まったものの、望外にも学生クラスで2連覇を果たすことができました。詳しくは、全国大会ドキュメント及び主催者のページで。また、OBのEさんが撮影編集して下さったビデオはこちら。
八戸高専自動車工学部 成績
マシン名 | 燃費記録 |
グループV (大学・短大・高専・専門学校生クラス) |
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エントリー | 順位 | ||
NP号W | 1585.755km/L | 42台 | 1位 入賞 |
NP号X-AL | - | 42台 | 未出走 |
グループV(大学・短大・高専・専門学校生クラス) 上位10チーム
順位 | チーム名 | 燃費(km/L) |
1 | 八戸高専自動車工学部NP号W | 1585.755 |
2 | KIT夢工房welt | 1443.299 |
3 | 名城大学SPICA | 1359.723 |
4 | 長野県工科短大Z | 907.155 |
5 | 鈴鹿高専きりん組 | 896.499 |
6 | 神奈川県立産業技術短期大学校β | 817.873 |
7 | 関東工業自動車大学校 | 815.108 |
8 | 津山高専内燃機関部T | 630.372 |
9 | 日産自動車大学校 Aチーム | 491.361 |
10 | H-TEC Chllenger | 441.443 |
前2列は現役部員、3列目はOBの皆さんと顧問。この写真に写っているのは6名ですが、7名ものOBの皆さんが応援に駆けつけて下さいました。
2022年10月
2022年10月1日、2日に「モビリティリゾートもてぎ」で開催されたHondaエコ マイレッジ チャレンジ 2022 第41回全国大会に出場しました。コロナ禍のため過去2年半、厳しい活動制限を受けてきたため改良はほとんどできないままでした。また、整備力の低下は著しく、大会前の走行練習やシャシローラテストではトラブルが相次ぎ、整備力の回復に努めることしかできませんでした。このため、完走を最大の目標に掲げて臨んだ大会でしたが、鋼管製シャシのNP号Wは1495km/Lと不本意な記録に留まったものの、想定外にも学生クラスで4年ぶりに優勝することができました。CFRPモノコック車両のRS号は、活動時間の制限等もあって整備の手が回らず、大会に持って行かないまま未出走に終わりました。詳しくは、全国大会ドキュメント及び主催者のページで。また、OBのEさんが撮影編集して下さったビデオはこちら。
八戸高専自動車工学部 成績
マシン名 | 燃費記録 |
グループV (大学・短大・高専・専門学校生クラス) |
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エントリー | 順位 | ||
NP号W | 1495.234km/L | 47台 | 1位 入賞 |
RS号 | - | 47台 | 未出走 |
グループV(大学・短大・高専・専門学校生クラス) 上位10チーム
順位 | チーム名 | 燃費(km/L) |
1 | 八戸高専自動車工学部NP号W | 1495.234 |
2 | KIT夢工房welt | 1415.902 |
3 | 長野高専Cygnus | 1150.503 |
4 | 鈴鹿高専きりん組 | 1074.004 |
5 | ポリテクカレッジ石川レーシング1 | 934.237 |
6 | 関東工業自動車大学校 | 909.998 |
7 | 愛知工業大学機械学科 | 805.503 |
8 | 神奈川県立産業技術短期大学校α | 761.503 |
9 | 神奈川県立産業技術短期大学校β | 712.507 |
10 | 中日本自動車短期大学省エネ研究会 | 703.085 |
この写真には写っていませんが、OBの方々をはじめとして8名もの皆さんが駆けつけて下さいました。
BIKE SHOP ヨシダ 様 | エコランに初めて参戦するためマシンを開発し始めた1992年度から様々なご支援をいただいております。我が部の活動をいつも気にかけて下さって、地元での走行練習にもしばしば顔を見せて下さるありがたい存在です。 |
CYCLE SHOP コアカザワ 様 | 旧型の後輪クラッチ機構の開発を開始した2001年度から、自転車部品の使い方などを中心にいろいろとアドバイスをいただいております。 |
三八五オートスクール八戸校 様 | 2009年度から現在に至るまで、練習場として教習コースを無償で借用させていただいております。平坦かつ、路面の舗装状況も極めて良好なコースで、マシンの調整状況を推し量るには最適な環境です。その上、毎年のように差し入れまでをいただいており、感謝に耐えません。 |
八戸高専教職員の皆様 | 機械・医工学コース教職員、ものづくりセンター技術職員の皆様をはじめとして、長年に渡ってご支援いただいております。 |