2000年度全国大会

大会名称 第20回本田宗一郎杯ホンダエコノパワー燃費競技全国大会
日時 2000年9月30日、10月1日
場所 栃木県茂木町 ツインリンクもてぎ スーパースピードウエイ
EG号 記録 367.013km/L
順位

グループW(大学・短大・高専・専門学校クラス) エントリー133台中54位

うち高専クラス6位 入賞

2000年度も、実働部員数の減少と技術力の低下から、大幅な改造を行える状況にはありませんでした。そこで、前年度の全国大会で剛性不足が明らかになった前輪支持部に補強を加えるだけの改良にとどめました。また、ここ数年泣かされ続けてきたエンジントラブルを回避するため、圧縮比をノーマルに戻すことにしました。しかし、たったこれだけの改造にもかかわらず、マシンの完成は全国大会直前までもつれ込み、大会前の試運転はたった1回のみ。とても、チーム記録の更新など期待できないまま、全国大会を迎えざるを得ませんでした。

写真をクリックすると大きくなります

恒例のレンタカー班出発前の記念写真。

引率には黒沢先生にご協力をいただいた。

大会初日はまず車検。

毎年のことだが、ブレーキテストにはヒヤヒヤさせられるが、無事合格。

その後の公式練習も、トラブルなしに走りきる。
ピットに戻ると、ドライバーはミラーの調整。

従来のミラーを破損してしまったため、急遽代用品を探したのだがいいものが見つからず、調整が困難になってしまった。

とは言うものの、トラブルらしいトラブルが発生しない中、ピットには和やかな空気が流れる。
そして、午後の記録会。
快調に周回を重ねてゴールへ。
ゴールすると、オフィシャルの見守る中、燃料タンクの取り外し。

記録は349km/Lだった。

「やはり今年も自己記録更新は無理なのか・・・」

翌日は朝から雨。しかし、幸いスタート前待機エリアに移動する頃には雨も上がり、陽もさすようになっていた。
決勝スタート。
路面はややウエットだったが、雨中の走行に比べれば、運転の難しさは雲泥の差。順調にゴールをめざす。
ゴールすると燃料タンクの取り外し。
その燃料タンクを持って計測へ。

記録は367km/L。前年に比べてプラス0.5km/L。1995年に379km/Lの自己記録を出して以降、5年間で3回目の360km/L台である。379km/Lの壁は厚い。

写真をクリックすると大きくなります

そして、記念写真。

この年の収穫は全国大会でトラブルが発生しなかったことでした。しかし、果敢なチャレンジをしてトラブルがなかったのならば喜ぶべきことだったでしょうが、この年はごくわずかな、しかも後ろ向きの改良しかせずに大会に臨んでいました。従って、完走したことにも、またチーム記録更新がならなかったことにも、部員たちは一様に醒めた空気で受けとめていました。こうした空気を感じ取ったOBの皆さんからは、「こんなことなら、エコラン挑戦はやめた方がいいのでは」との声も聞かれるようになりました。まさに、我が部存亡の危機に至っていたのです。