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10月9日(金)午前8時、レンタカー組出発前の記念写真。わが部では、エコラン初参加以来、予算に乏しいため、教官2名が運転するレンタカーのミニバンで部員6名を運び、残りの部員達は高速バスと鉄道を乗り継いで大会会場まで赴くという遠征形態をとっている。 |
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大会初日の10月10日(土)。現地で合流したOB氏がさっそく今年のマシンの品定め。
「ほー、これが例のドグクラッチですか」
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「新しい点火回路ってこれ? 何だか複雑そうだね」
「ええ、調整が大変なんですよ。原理は・・・」
「ぼく、機械科出身だからよくわからないけど、よく作ったね」 |
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さて、いよいよ大会の始まり。まずは車検から。無事合格でほっと一息。 |
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公式練習も快調なスタート。
最大の不安は、大会直前の試運転で損傷して、急遽作り直したドグクラッチ。
「ドグクラッチがもってくれればいいけど・・・」 |
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しかし、ゴールに戻ってきたマシンがおかしい。
「カウルの後輪付近が接地している」
「いったい何があったんだ」 |
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「途中でパーンという爆発音がして、白い煙が立ち上ったんです」
「後輪がパンクしている」
「画鋲の破片だ!」
「予備タイヤはないし、今年のエコランはもうおしまいなのか・・・」 |
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幸いOB氏の一人が所属している職場チームから予備タイヤをいただけることになり、九死に一生を得る。
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タイヤ交換した後輪を車体に取りつける。ついでにドグクラッチも確認。
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何とか作業を完了させて、午後の記録会に向かったが、エンジントラブルでスタートできない。3年連続の再スタートとなったが、再スタート後は順調な走りっぷりを見せる。 |
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走行後の燃料計測。
「こんなに燃料が減っている……」 |
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191km/Lという過去最悪の記録会の成績を受けて、各部門で原因究明を進める。
しかし、原因は特定できなかった・・・。 |
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現役部員達のドタバタぶりを見ながら、OB氏の2人がちょっと一服。
「俺達が現役のときも、大会に来てドタバタしていたけど、相変わらずだな」 |
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結局、原因がはっきりしないまま、大会2日目を迎える。
ドライバーと部長の2人はドライバーズ・ミーティングに参加。 |
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その頃、パドックでは昨日に引き続いて、エンジンのチェックが続いていた。やがて、バルブタイミングが狂っていたことが判明。元エンジン担当のOB氏も見守るなかで、入念に組立・調整作業を行う。 |
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作業が終わると直ちに、スタート前チェックへ。正に間一髪のセーフ。 |
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スタート前待機エリアにて。
「エンジン音がいつもと違う。アイドリングの回転数も下がらないし・・・。まだ、見落としているところがあるはずなんだが・・・」 |
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結局、問題点が不明のまま、決勝スタート。
「八戸でも、茂木に来てからも、トラブル続きなのだから、完走してくれれば喜ばないと・・・」 |
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サインエリア付近を快調に通過。
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サインエリアで見守る。
「いい感じですね」
「天気もいいし、スタンドでビールでも飲んで眺めていられたら最高なんだけどな」 |
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今年も何とかゴールイン。
初出場以来、毎年のようにトラブルに見舞われながらも、完走し続けてきた伝統を何とか守ることができた。
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そして、燃料タンクの取り外し。 |
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部長のS君が燃料タンクをかざす。
「こんなに減っていました・・・」
完走できただけも幸いだったのだが、さすがに284km/Lという記録はショックだった。
その後、パドックでエンジンを分解したところ、ピストンや燃焼室は真っ黒。原因は、形状の異なるピストンを組みつけていたためで、吸排気バルブがピストンにぶつかっていた。この現象は、大会前にも見られたのだが、バルブタイミングの調整も狂っていたので、てっきりそちらを直せば解決する問題と考えていた。まさか、ピストンまで間違っていたとは・・・。
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撤収も済み、OBの皆さんも交えて記念写真。
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その後、閉会式に出たところ、なんと高専部門で6位入賞。非常に複雑な気持ちだったが、楯を持ってニコッとしているドライバーの笑顔を見ていると、
「まあ、いいか」 |