1995年度全国大会

大会名称 第15回本田宗一郎杯ホンダエコノパワー燃費競技全国大会
日時 1995年9月15日、16日
場所 茨城県つくば市 (財)日本自動車研究所 高速周回路
JT号 記録 379.010km/L チーム記録更新
順位 グループX(短大・高専クラス) エントリー29台中7位 入賞

トラブルに泣かされた前年の反省から、この1995年度は「信頼性の追及」を方針に掲げ、6月上旬以来試運転を繰り返して、トラブル根絶を図ってきました。それだけに、出発を前にしての期待も大きいものがありました。

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9月14日朝、恒例となったレンタカー出発前の記念写真。
しかし、大型台風接近中ということで、大会初日から最悪のコンディションに見舞われる。
車検。キャノピーの曇りをドライバーが懸命に拭っている。

その後方では、つくばは暑いものと決めつけて短パンしか持ってこなかったお馬鹿さんが、寒さに打ち震えている。

午後の記録会では、いったん雨はあがった。しかし、完走はしたものの、30km/h以上でエンジンが吹け上がらなくなるという前年と同様のトラブルに見舞われ、記録は348km/Lにとどまった。
あれだけ校内で試運転を繰り返してきたのにという思いにも駆られたが、校内ではスピードを出せなかったので、発生しなかったったトラブルの類いなのかも知れない。

エンジンを分解して、原因究明が始まる。

キャブレターも点検。
電装系は、急遽雨対策。
結局原因不明のまま、大会2日目を迎える。もし上陸すれば戦後最大級という台風が翌日関東地方に上陸するとの予報が流れる中、大会会場も豪雨。
いよいよ決勝。加速を抑えて、だましだましの運転が続く。
ゴール。

エンジントラブル、そして雨中という悪条件の中で、自己記録をちょうど100km/L更新して、379km/Lを記録する。

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雨に震えながらも、自己記録更新に笑顔を見せて記念写真。

なお、エンジントラブルの原因は、約1年後に判明しました。シリンダヘッドの軽量化が行き過ぎて、ヘッドガスケットの面圧が不足し、高負荷になるとガスが外に漏れていたのです。校内の試運転では、低回転、低負荷でしか走ることができなかっため表面化しなかったのです。このこともあって、翌年度からはより大会での運転条件に近い練習場を使用することになりました。